別所神社~縁結び・子宝にご利益がある神社。御朱印は?

別所神社は温泉街を一望できる小高い丘の上にあります。空気の澄んだ気持ちの良いこの場所は縁結びや子宝にご利益があるパワースポット。
別所神社にある舞台のようなもの?御朱印は?謎が多い別所神社の歴史を探ります。

■別所神社とは

別所神社は和歌山県の熊野本宮大社から分祀され、鎌倉時代には熊野社として創建されましたが、明治11年(1878年)に別所神社に改められました。

立派な拝殿と、舞台のような大きな神楽殿。そして拝殿の奥には1788年に建てられたと推定される本殿があります。

”一間社隅木入春日造”という建築様式で建てられ、梁の隅々まで当時の技術が張り巡らされます。
神社本殿としてはとても規模が大きく、建物を彩る彫刻も煌びやかで、今なお保存状態がいいまま残されている大変貴重な市指定文化財です。
この建物は安楽寺の山門の他、塩田平の寺社建築に多くの優れた作品を残した、上田房山の末野一族の手によるものとされています。

背面にある祠の中には「男石、女石、子種石」が祀られ、縁結び・子宝のご縁があると言われています。
本殿の背に祀られる「本朝縁結大神」なども貴重な文化財の一つです。

■岳の幟(タケノノボリ)

別所神社を終点とするお祭り行事として「岳の幟(タケノノボリ)」があります。
上田市塩田平はもともと雨が少ない地域であることから雨乞いの行事が多く行われてきました。
岳の幟は塩田平地区で今も伝わる雨乞いの行事の一つで、国の選択無形民俗文化財。別所温泉のご当地マンホールのデザインにもなっています。

はじまりは16世紀初め、室町時代の永生年間に猛烈な日照りが続き、作物が枯れ果ててしまいました。
人々は藁にもすがる思いで夫神岳の神様に雨乞い祈願をしたところ、雨が降り作物が蘇ったとされています。
それ以来、夫神岳の山頂に祠を建て九頭竜神を祀り、感謝と祈願を込めて毎年各家で織った布を奉納し、その後500年以上続く伝統行事となりました。

この行事は毎年7月15日に近い日曜日に行われ、夜明け前から始まります。
色とりどりの布を6m程の竹竿の先につけた龍を型どったとされる数十本の幟行列は別所温泉をスタートし標高1250mある夫神岳を登ります。
九頭竜神の祠に岳の幟の布と御神酒を奉納した後は、別所神社を目指し別所温泉街の4か所で、ササラ踊りや獅子舞など太鼓や笛の音とともに賑やかに練り歩きます。

1998年の長野オリンピックの閉会式で披露された「岳の幟」。
これをきっかけに、今では県内外から多くのカメラマンや観光客も集まるようになったそうです。

■別所神社のご朱印

別所神社の拝殿には賽銭箱の隣で、おみくじやお守りが購入できるます。

別所神社では人が常駐しているわけではないので、
残念ながらご朱印は頂くことができません。

御朱印を頂けなくともこの場所に来れたこと、参拝できたことに感謝し
神様にお礼を伝えるのは忘れないようにしましょう。

■アクセス

● 名称 :別所神社
● 所在地:〒386-1431上田市別所温泉2338
● 交通アクセス:(1)上田菅平ICから車で30分
(2)上田電鉄別所線別所温泉駅下車徒歩15分